レポート②:北欧取材でみつけたこと
9/19に参議院議員会館にて、国際連合食糧農業機関 FAO(food and agriculture organization)の駐日連絡事務所長ボリコM.チャールズさんと、株式会社 Office 3.11代表取締役の井出留美さんによる、「食品ロス」セミナーに参加してまいりました。
井出留美さんは食品ロス削減推進法の立案にも貢献されました。
井出留美さんの活動を詳しく知りたい方は、書籍をご購入下さい。
<3Rとは?>
Reduce(廃棄物の発生抑制):使用済みになったものが、なるべくごみとして廃棄されることが少なくなるように、ものを製造・加工・販売すること
Reuse(再使用):使用済みになっても、その中でもう一度使えるものはごみとして廃棄しないで再使用すること
Recycle(再資源化):再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものでも、再生資源として再生利用すること
3Rについて詳しくはこちら
<井出留美さんが肌で感じた北欧と日本の食品ロス・環境問題についての認識の違い>
北欧
生ゴミをゴミではなくオーガニックな資源として捉えられてる(スウェーデン)
バックキャスティング(無理な目標を立てる事で高い目標を達成する)
SDGsランキング1位(デンマーク、スウェーデン)
3Rの中でも2R(リデュースとリユーズ)がもっとも大切とされている
日本
フォーキャスティング(簡単な目標しか立てないので低い目標しか達成できない)
1970年から、50年連続で日本はG7労働生産最下位
3Rの優先順位がもっとも低いリサイクルに重きを置いている(日本では文京区と京都市は2Rへ力を入れている。)
<社会的課題の解決手段>
コレクティブインパクト(CI):個別アプローチにするだけでは解決できなかった社会的課題を解決する新たな試み
食べ物=命という意識(特に子供に食品ロスの問題を伝える時には、牛の乳搾りなど命と食の繋がりを体験すると食品ロスが大幅に改善される)
<世界・日本の様々な食品ロス取り組み例>
Selina Juulさん(規格外の食品をスーパーで売る)
青森県:摘果りんご、もりやま園
荻野シェフ:シャルキュトリー世田谷区池尻2丁目
WeFood:賞味期限切れの食材を扱うスーパーマーケット
WRAP:イギリス、具体的なデータを市民に供給して啓蒙する活動機関
Tonny’s Lonely:多様性のメッセージを込めたチョコレートメーカー
イタリア:ドギーバック
フランス農業省:グルメバッグ、集団給食を寄付
コペンハーゲン:ロスマーケット
広島「捨てないパン屋」
熊本県:昆虫の自動販売機
Too good to go
スウェーデン・マルメ(食料廃棄、food waste/biomassをガスにして動く電車)
福井県:全国美味しい食べきりネットワーク